工具を探すために 装置の隙間にもぐりこんでいたわけ。
目的の工具が一向に見つからず 狭いところでゴソゴソ。 ないなぁ。と思って立ち上がったところで 装置から飛び出ているスイッチング装置の筐体が しかも3辺を90度(直角)という危険な角度で構成する角が かなりの速度で私の右頭頂部を襲ったのだった。 その衝撃たるや凄まじく 一瞬、くらぁ〜。とフラついたした後 激しい痛みに声もあげずにもがいたりした。 強引に文字で表記するならば 「・・・・・っ!!!っっ!!!」 とか言うカンジだったと思うが 記憶が少し飛んでしまったので定かではない。 依頼されていた仕事も幾つか忘れてしまったが 断じて私のせいではない。
この痛みをどうしてくれよう! と思い、とりあえず1児の母親であるところのシヴァさんに 「そういうわけで頭が割れるように痛いのです。帰ってもいいですか」 と、小学生以来ぶりくらいにこさえたタンコブを見せながら 泣きついたりしてみた。 それを見たシヴァさんは おそらく母性をくすぐられたであろう。 「おー。よしよし。痛いの痛いの飛んでけー」 と頭をナデナデしてくれた。 えへへ。
でも次にかけられた言葉は 「大丈夫?じゃ働け。」なのだった。 母性とは容赦ないのだった。
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