天下無敵な過ごし方
ああ、今日も今日だねぇ。
ここんとこの円高のおかげで薔薇が安いのはありがたい
2009年07月09日(木) オブラートで優しく包んだけど事実

うちでは、Dちゃん(通称Cちゃん)は、めんどくさい友達にカテゴライズされている。

彼女を嫌っているわけではない。そんなこと、周知の事実だけど。


◆惰眠を邪魔する憎いヤツ

さて、この間三味線の稽古から帰って、和室でちと昼寝をしていたら、たけぞ氏が「Dちゃんからの電話が鳴ってたよ」と、携帯を持って起こしにきた。
緊急事態か、何か面白いことがライブであったか、文字を打つのが面倒な事態以外はメールを寄越すので、何事かと折り返して電話をしてみたら、

「あー!ごめん。寝てたね」
「うん、でも大丈夫。何?どうした?」
「うちが散らかってる!洗濯物畳んでない!!(台所の)洗い物貯まってる!!!風呂に入ってない!!!!あと1時間で人が来るって云うのに!!!!!」

・・・・・・・・・。

「まず、落ち着け。で、風呂入れ。それから、皿洗え。拭かなくていいから。で、ベッド整えれ。部屋片せ。いざとなったら押入れに突っ込で隠せ」
「おお!分かった。キミ頭いいな。さすが!アイシテル」
「あたしはアイシテナイ。んじゃ、がんばれ」
「おう!がんばる。ありがとー」

ま、一応緊急事態か。
「Dちゃん、どうしたん?」
「や、人が来るのに部屋が散らかってて、風呂にも入ってないから、パニクッてたみたい」
「・・・・・そなの?それだけ?」
「うん」
「・・・・・ふ〜ん・・・・・」

アタクシも心底「ふ〜ん」だったさ。切れた携帯握りながら。

パニクッてても人の声を聴いただけで寝てたことを見抜けたのは、素晴らしい。
そこだけは褒めよう。



◆根本からして探せない

ビール好きでないと誘えない、神谷バーのビールフェアにビール好きのたけぞ氏が、ビール好きのおにおにいさんとDちゃんを誘った。さしてビール好きでないのだけど、アタクシも同伴。

Dちゃんは、前日にDちゃんのファンだという“葉っぱさん”という方といつもの神田くんだりで飲んでいて、そこでの成り行きでこの日のビールフェアに彼女も参加してもいいかと連絡があった。
面白そうなので、快諾。

当日の待ち合わせは店の前。我々が着いた頃、折よくおにお兄さんとDちゃんも到着していてた。
残るはその葉っぱさん。聞けば彼女とも店前で待ち合わせしたらしい。
それらしい人を探しながら、

「店判るかな?」
「判るみたいだよ」
「そか。で、葉っぱさんてどんな人?」
「足が頭の上まで上がる人!」
と、自信を持って堂々と言い放つ。

「普通、この流れだと、どんな容姿の人かだろう。誰が足を頭の上まであげながら歩いてくるって云うんだよ?人を探す時ってそういうポイントじゃないだろう?サーカスでもあるまいし」
という言葉を心の中に吐いて、

「じゃなくて、どんな感じの人?」
「普通に女の子?女の人だった」
「・・・・そうかい」

しかも、10秒ほど待った後、

「そこらへん歩いてる人、皆葉っぱさんてことにして、店に入ろう」

と、お約束のセリフを吐く始末。
これは、いつでもどこでも誰を待っていても云う。お約束のように間違いなく。
その後すぐに葉っぱさんが現れ、無事に皆で入店し、1100mlのビールで乾杯し、何杯か飲んで談笑し、相変わらずおにお兄さんは追い出されるぐらいに声がでかくて、焼肉屋にも行って、誰が勘定を払ったのか覚えてないぐらいに酔っぱらえた。


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