ここんとこの円高のおかげで薔薇が安いのはありがたい
時々旅行をする。 スナフキンではないので、ふらっと出掛けたりはしない。 ただ、尋ねられてその目的を答えると、大概は怪訝な顔をされる。 じゃあ、人はどんな目的があって旅行をすると納得するのか。 って、別に他人に納得して貰わなくても構わないのでいいんだけど。
今回、事の起こりはメール。 北のスーパー幹事兼介護人Hマユウさんから。 「11月下旬に大岡越前の第三部DVD-BOXゲットします。見にいらっしゃいませんか?」 って。 行くでしょ。ちゃんとした理由でしょう。 DVD-BOXの方が、旅行代金より高いんだし。 一緒に楽しめる人がいたらそれはそれで面白いんだし、ついでに北の友人に会って、旨いものや酒やらを楽しめるんだし。 手元には、往復分のマイルが貯まってるんだし。
ってことで、計画をしてみた。 なさそでありそな有給休暇を申請して、22日から。 もちろん、休む理由をちゃんと述べた。 怪訝な顔をされつつ「いつものことだから」とスルーされた。 ただ、その期間はまだ第三部は未入手ってことだったので、第一部からの鑑賞会に変更。 そして試しに希望者を募ったら、行く理由があやふやな奴等2人と帰省するこびと1人が名乗りを上げた。 敢て名前を挙げると、店主、某ちゃん、ぴろ。 先年敢行したきしめんぱーちーと同じ面子。 帰省するぴろ以外の2人が参加した理由は不問につき不明。ちなみにDVD鑑賞会にはいなかった。
色々検討した結果、ホテルとエアーのパックで行く方が安かったので、貯まったマイルはそれに充てず、一部を電子マネーに変えて空港での買い物に利用した。
当初の目的であったDVD鑑賞は時間の関係で7話の途中で断念。 こちらがお願いする前に、寛大なHマユウさんは、ボックスごと貸してくれた。 それなら始めっから借りればよかった・・・と思う人もいるかもしれないが、 出演者の若さやメイクやなにやらを一緒に見てつっ込み笑いをするというのが、時代劇の楽しみの一つでもある。 知り合った当初から大岡好きを打ち明けてくれた彼女とこのように楽しめる機会が持てるとは思ったであろうか、いやない。 彼女も、普段の付き合いの中では大岡BOXを持っていることを表明したとして、アタクシほどそれをウラマやし(何故変換・・・)がってくれる人がいないとのことなので、生でこのような機会に巡り会えたことを大層喜んでいた。 そして我々は、加藤剛の若さ、竹脇無我の肌の艶のよさ、片岡千恵蔵や中村竹弥や大阪志郎の達者なこと、他にも他界してしまった俳優が元気よく裁かれていることを存分に堪能。 あぁ、薄いディスク一枚にてんこ盛りのこの嬉しさよ。
鑑賞会場であったHマ御殿は、北の御大が愛人宅に指名するのが納得できるほどの居心地の良さ。 さらに2匹の美猫がいてうちの白黒とは違い、客人をもてなしてくれる対応っぷり。 どこぞの竜宮城かと思ったほど。
これだけ書けば、この旅行の目的がどれだけのものだったかを察して知るべしだと思うだろう、いや思わない・・・か?
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