今年の９月は、あまりいい印象ではなかった。
こっちからモーション掛けている時はすげなくしていた癖に、
諦めようとしてきたら寄ってきたオトコの様な残暑も、
今思えば気に食わなかったが、
思ってもみなかったヒトの言葉に妙に傷付いて、
気にしている自分に囚われている月だった。

傷付いていることに気が付いた当初は、何とかしようと思っていたのだが、
日が経つにつれ、それをするのも億劫になった。
きっと、それについて抗議をしても、受けた気持ちを伝えても、
「そんなつもりで言ったんじゃない」で済まされ、
そんな気持ちになった自分が、より一層下衆で惨めな人間に思えそうだったからだ。

また折悪く、ヒトの愚痴や厄介ごとばかり聞かされることが仕事でも多く、
「あたしは、サンドバックじゃないんだけど！」と訴えたところで、
所詮　お前なんか机に座ってゆったりと仕事してるだけじゃないか、
昼間きつい仕事している人間の些細な愚痴ぐらい聞いてもどおってことないだろう
なんて感じの言い種にも　正直こたえた。

そんな鬱憤が、少しずつ少しずつ溜まってきて、ある日溢れた。
ドロドロの泥水になって、流れていった。

所詮、そんな感情もヒトの言葉の捉え方もエゴイズムで、他になんの関わりも責任もない。
ましてやweb日記になんて書く様なことではないのかもしれないが。

また、毎日飲んでいたり、家で飲み会を開いたりしている割に、
外で飲むことが極端に少なかったのは、
自分の領域から出たくなかったからだと思う。
普段以上に保身になっていた。いや、普段が構わないから極端に思えるのか？

領域の中に居るから、いろんなことをして遊んでいたとも　今になれば思う。


そんな状態を分っていつつも、何とかしないと・・・とは　到底思えず、
だらだらと過ごしていたのだが、
この間から、取り巻くものが変わってきた。

気持ちも変わってきた。

出没してみたくなった。外で遊びたくなった。
で、今度は運がイイコトに、旅行のきっかけが出来た。
それを伝えたら、先々で喜んでくれたのが嬉しかった。

友達から「元気？」とメールがきた。
さり気ないのだけど、嬉しかった。

そんなことが続いたので、
空気も変わってきた。

上がるなら　今がその時。

なんだ　あたしは　凧だったのね。