ここんとこの円高のおかげで薔薇が安いのはありがたい
かどうかは記憶無し。 会社に送られてくるJAFのマガジンに 「花粉症にきくレシピ」なるものが載っていて、 別にうちには花粉症の人はいないんだが、 美味しそうだから作ってみようと思って作ったのが、 イワシツミレの和風ポトフ
会社の帰りに魚屋で小さなイワシを買う。
ショーケースに残っていたイワシが、 思っていたのより小さいので、心配になり、 会社から持ち帰ったソノ雑誌を見つつ、 「つみれにするイワシが欲しいのです」 (知らない店でのお客の場合のあたくしの言葉遣いは変に丁寧) と聞くと、 これは小さいからつみれにはもってこい だと おかみさんが云う。
その本には、下ごしらえ、なんて書いてあるの? あぁ、はらわたを取って背開きした後、包丁で叩くと・・ ならね・・・・
そう云って、おもむろに一匹のイワシを取り出し、 片手には 大きいスプーン。
エラのすぐ脇にスプーンを骨に当るまで刺し、そのまま骨に沿ってスプーンをしっぽの方に滑らすと、
つつつ〜〜〜〜っ
と 身がほぐれた。 その手際の鮮やかなこと。思わず
おおおお〜〜〜〜!!
と他に客もいないので ひとり観客で技を楽しんだ。 コツなどを一通り教わり、嬉しついでに 刺身もひと皿買い求め、 はい お会計。 なんだか それでも 得した気分。
どうもありがとうございました
技とコツを教わったお礼を述べて、店を出る。
所謂 商店というか個人店で買う楽しさは、こういうところにある。 それが気分的に煩わしい時には スーパーに行く。 (が、そこにも 知り合いはいるのだ) 最近は、たけぞ氏の方が買い物をするので、八百屋さんでも顔馴染みになり、 雨の日には傘を借りて帰ってきたりする。
相対的に物価が高く、生活費が掛かるこの街から離れず、 妙な愛着があるのは、人砂漠にならない程度に、 人との言葉がけがあるからだ。
家から駅までの道のりは、歩いて7〜8分程度なのに、 そうと思えば、挨拶しながら歩いて、30分ぐらい掛けて行けるのも、 結構自慢になるかもしれない。
で、ハジメテノツミレのお味は、
もちろん 旨かった。
に決まってるのだ。
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