天下無敵な過ごし方
ああ、今日も今日だねぇ。
ここんとこの円高のおかげで薔薇が安いのはありがたい
2003年01月22日(水) 江戸的娯楽を楽しむ

コトは おとついの夜にきた メールに始まった。
百人一首大会に参加した 安藤ナオちゃんから
「末広亭に行きやしょう」(とは書かれていなかったが、心情的にはそう)
との お誘いがあったのだ。

末広亭とは、新宿にある寄席。
そこは、三年前の年の瀬に行ったきり。

>おきさんは宴会優先が社則としてあるようですが、

と書かれたそのメールに うへへそうだよ と笑いつつ、

>多分、大丈夫だと思うよ。
>明日、朝一で予定申請しておきまんがな。

と返事を書いた。
もちろん、大大賛成されたのは云う間でもない。

待合せの末広亭で暫し看板を見ながら待つ。
その出演者の名前が書かれた文字を見て、
あぁ、書道でも習おうか なんて つらつら考えた。
安藤ナオちゃんが現れ、熱く江戸を語ろうかと云う時に
ぼる七も登場。
既に 夜の部が始まっているので、とっとと行くことにした。

木戸銭を払い、中へ入る。
演は、御中入りの前。
高座には鶴光がいた。
噺の訳が判らぬまま、終ってしまい15分程休憩。
その間、売店で「正楽寄席かるた」とコーラを買い求め、
安藤ナオちゃんとぼる七もせんべいと飲み物を買う。
二人からせんべいを貰いつつ、
御中入り後の落語二席、売り掛け声、太神楽、そしてまた二席落語。
だったよな。或いは、落語があってから太神楽で とりに落語だったかも。
二時間(一刻)は、瞬く間に過ぎる。

売り掛け声は、今は聞くことがない(あたくしも殆ど聞いたことがない)物売りのかけ声。
面白い口上とともにいい声で披露してくれた。
いいなぁ そんな声が路地に聞こえてくるトコロに住み暮したい。
そんなことを思わせる いい声。

太神楽は、以前にも見たことがある。
(有名なところでは 海老一染之助・染太郎)
口上が面白いのはもちろんだか、その技もすげぇもんで、
出刃包丁の切っ先で大皿回しをしたりする曲芸に(多分口を開けて)感心していた。

落語は、どれも古典落語。
・若旦那
・ねずみ小僧次郎吉
・間男
・左甚五郎
やはり、一番聞いていて面白かったのは、夢丸の左陣五郎。
そして、茶楽の間男

ふふと笑ったり、あははと笑ったり。
とにかく頬のあらゆる筋肉のいい運動。

寄席は落語だけでなく、曲芸・話術・奇術などを次々と演じてくれる訳で、
何ら肩の凝ることのない、笑いの大殿堂なのだ。

初体験の安藤ナオちゃんもえらくお気に召したようで、
歌留多と共に 今年のクラブ活動になりそうな気配。



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