天下無敵な過ごし方
ああ、今日も今日だねぇ。
ここんとこの円高のおかげで薔薇が安いのはありがたい
2002年02月26日(火) 119-2

(昨日は ものの見事に酔っ払って、日記どころではなかったあたくし。その痕跡は いろいろなところに残していたのだ。強いて そんな自分を褒める点があるとするならば、風邪も引かずにまたしても畳の上で寝こけて、寝坊もせずに起きた事と、たけぞ氏から頼まれたビデオを30分は撮り逃したものの、それでも精一杯約束を果したという点)

<2月24日の日記の続き>
救急隊のおじさんの
「こりゃダメだ・・・・・」とのコトバに
ちょいとびびってしまった。

「この指輪、彼氏から貰ったの?大事な指輪?指輪切らないと、ダメだねぇ」
(ほっとしつつ)
「別に ダイジと言うほどではないです。ぶった切ってもかまいません」

そう、自分の身体、特に指は、
普段あんまりかまってあげてないが、
大切なあたくしの道具である。
それより大事なものが 他にあろうか?
自己愛の極み。

「指輪屋に持って行けば 直してくれる場合もあるからね」
と、『リングカット・キット』と書かれた箱を出してきた。
(ほっほ〜、ちゃんとあたくしからの通報が行き届いてるんだ)と
既に関心は 箱の中。
ぶった切ることになった 指輪なんぞに思いを寄せない。
で、箱の中を覘いてみると、

●受けがついて 手動の回転刃がついた 面白い形のカッター
●タコ糸
●絆創膏
●クリップ

があった(と思う)

手のひらを返して、手首を固定されて、
リングカッターの受けヘラを指と指輪の間に差し入れる。
ネジ回しをグルグル回して 回転刃で指輪を切っていく。
が、ごつい為、なかなか進まない。
救急隊のおじさんの額に汗が浮かぶ。
手も、不自然な姿勢で固定されているので、痛い。
救急隊のおじさん 交代。
でも、あたくしは 交代できず。
やっとのことで 切断。
両脇に糸を通して 引っ張って 切断箇所を広げようとする。
が、そう、指輪はごついのだ。

「もう一ケ所切らないとダメだけど、それでもいい?
破片を持っていけば 繋いでくれると思うよ」と
妙に指輪のその後を気にする救急隊のおじさん。
既に異論はなく、切断再開を希望。

切断2回目再開。
1回目と同様 なかなか切れない。
手持ち無沙汰もあるので、
おじさんに質問攻撃。
●こんなおばかな呼び出しを受けた事があるか? とか
●リングカットなんて 普段から準備している? とか

ないんだってさ!
夜中に指輪が抜けないって 119呼び出し何ざ。
やっぱりね。

おじさんは 何度か交代し、ようやく2回目の切断が終る。
紫色の指に一気に血の気が戻っていく。
切断面で、指を傷つけない様、ゆっくりと外していく。


抜けた・・・・・・。


歓声が 車の中に響く!!

指はきちんと動くし、ちょっと擦りむいた程度の傷が出来ただけ。
医者に行かなくてもいいだろうと言う事で、
書類にサインし、お礼を言って 車を降りた。
乗った地点へ。

1mも動かなかったのだ。
救急車は。

家に帰り、母親となぁなさんに電話をする。
早かったのねと 母驚く。
よかったねと なぁなさん安心する。

ほんと、よかったよかった。

翌日の昼休み、かん様にコトの顛末を話すと
「おまえ、腕のいい形成外科に連れていってもらって、
指を切って 指輪を抜いてから もう一度指付けてもらっても
良かったじゃないか?」


よかない!んなこと。



【アドバイス】
そういう事が これから指輪をプレゼントしようとしている彼女に
おこるかもしれない。
だから
●他のものにする
●夜店で売ってるようなフリーサイズの指輪にする
ことを 声を大にして お勧めする。




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