気まぐれ日記 DiaryINDEX|past|will
紙ねんどで作るみかん。 ガルバルトのあとを三人は付いて歩いた。 「君たちは面白いな。人間とエルフと悪魔、ともに旅をしていいるのだろう? 何故なんだ? 人間は人間とでしか群れないと思っていたのに」 「まあ、いろいろあってだなぁ」 バルクが濁した。 「いろいろ?」 「そこを説明しようとするとややこしいからやめるべ」 「ドラゴンにはそういうのはセルヴェスという者しかいないと聞いたから」 そのセルヴェスが今も人間と旅をしている。 しばらくは無言で歩き続けた。そのうち、日は暮れて夜になってもガルバルトは歩き続けている。 「ちょっと、止って」 ルイが耐えきれず、叫んだ。 「ん? どうした?」 「もう、限界、疲れた」 「この分だと明日にひびく。ここで休まんか?」 「そうか、済まない。ずっと我のペースだったな。人間とは体力も何もかも違うと聞いた事があったのを忘れていた」
草うららか
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