気まぐれ日記 DiaryINDEX|past|will
全くのそっち系じゃない一般人から『初音ミク』という言葉が出てびっくりした。 「どこなの、ここ?」 「それより、セルヴェスの奴なんで急に......」 深い森の中、木々がひしめき合っていて太陽光もあまり届かない。 「妖精主の森ではないのう。速くてよく見えんかったが大陸に入っておる。バンデン国に近い、いうなればセルヴェスの故郷だのう」 「そうか、帰巣本能か」 と、バルクは納得した。 「ドラゴンにそれがあるかどうかはわからぬが、セルヴェスは元の姿に戻されたのではないか? バルク、お主を間違って死なせるようなことがあったら、セルヴェスの目的が達成せぬのだからな」 「そうだよな」 幾度となく剣はバルクを助けた。訓練の邪魔すらしないのがこの剣だった。 「ここはセルヴェスの故郷ゆえにドラゴンの巣窟に近い。何があっても不思議ではないかもな」
草うららか
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