気まぐれ日記 DiaryINDEX|past|will
寒いし、冷たいし、滑るしで雪の降り始めが一番いやだ。 温泉施設を出て、次の目的地へ向かう。 「あまり時間はないが、送って行こう」 と、セルヴェスは提案した。 「大丈夫かのう?」 「これでも世界を半日で一周したことがある」 ウィングドラゴンと称するくらいなのだから、飛行速度も速いはずだ。 「せっかくだから頼みましょう」 ルイはもう乗る気満々でいる。 「じゃあ、戻りそうになったら早めに言ってくれよ」 「ああ、無理はしない」 ウィングドラゴンの姿のセルヴェスは圧巻だった。そもそもドラゴンなど、人前であまり姿を現さない。 「北へ向かうんだな」 「ああ、頼むぜ」 セルヴェスは飛び上がった、そして大きく羽ばたく。 「うっひょー!」 「きゃああああー!」 「すっげー!」 三人各々悲鳴を上げた。一気に北へ向かい、そして一時間ほどで落ちた。 「なんでだー! セルヴェス、早めに言えって......」 剣はしゃべらない。 「ふ、二人とも私に掴まって!」 と言いながらルイは二人を掴み、魔法で地面まで移動、どうしようもなく深い森に降り立った。
草うららか
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