気まぐれ日記 DiaryINDEX|past|will
リハビリ受けるのも風呂入るのも「嫌だ」と言い、病院の食事をせず好きなものを食べて血糖値を上げ無駄に入院し無駄に寿命を縮ませている、つまり自分の病気を治そうとせず、そのため余命も少ないだろうとされている患者がいる。子どもを父親(子どもにとって祖父)に預けているのだけど、将来面倒みることが出来ないからと、親権を今は遠くにいる離婚相手に移すことになったとたん「会いたい」と泣く。それまでは「(自分の)紙おむつ買って来い」などと言っていた子どもに対して。 「色の白いアニム、黒髪のバルク。なんだか新鮮だわ」 ルイは言ったが本人たちは不服だった。特にアニムにとっては種別がつかなくなるとまた呟いている。 「今日はもうごはん食べて寝よ」 パゼットが用意した食材で簡単な食事を作り、それを食べて三人はそれぞれ就寝した。翌朝、目覚めたバルク大声を出した。その声は隣の部屋とそのまた隣の部屋で眠っていたアニムとルイを起こした。 「剣がねえ!」 「剣が?」 「ない?」 駆けつけたアニムとルイ、バルクは呆然としていた。 「剣ったって、あれはバルクにしか持てんはずだろ?」 「そのはずなんだが......ねえもんはねえ」 バルクにも信じられなかった。誰かが入ってくれば気づくはずだった。 その時、外が急に騒がしくなった。
草うららか
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