気まぐれ日記 DiaryINDEX|past|will
と、聞いてサンサーンスを思い出す人は少ないが、ドリフのコントを思い出す人は多いだろう。 入浴者はアニムとバルクの二人しかいなかった。ロッジにある露天風呂よりはかなり広い。 「これはこれは」 「いいじゃねーか」 二人ということもあり飛び込むように入った。少しぬるめの湯で心地よい、しかしアニムはすっぽり沈んでいった。 「ぶはっ!」 アニムが浮かび上がって顔を出す。かろうじてバルクは首だけは出ている。 「深っ!」 「なんじゃ、こりゃ!」 そこへパゼットが飛んで来た。 「ごめんなさい、言うの忘れていたけど、遅かったね」 「こりゃ、どういうことだ?」 バルクが抗議というより、呆れていた。 「ああ、ウチの親切心というか、ほら、全身よく温まるでしょ? このクォリティをロッジの方にも活かしたかったな」 「いや、しなくていい」 アニムはというと、立ち泳ぎも疲れるので天然岩の段差を利用していた。
草うららか
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