気まぐれ日記 DiaryINDEX|past|will
炭になった。 ロッジの中は宿の部屋のようにベッドが並んでいるわけじゃなく、広いリビングに暖炉、テーブル、ソファが並んでいた。食事も作れるらしくキッチンもある。二階は寝室になっていた。ベランダからは露天風呂が見える。そして、塀に囲まれているので外側から中の様子は見えないようになっている。 「ちょっと、コレ、中からは見えるじゃない!」 「そうだのう」 「ま、温泉だからな」 「カーテン! 覗かないでね! 絶対」 「わかっておる」 「信じてないわけじゃないけど......こればっかりは、やっぱダメ」 「覗きゃしないって」 ルイは長く旅を共した仲間だが、それでも悪魔である故に人間、エルフとは計り知れない力の差がある。ましてや、今は魔力過多、何をするかわかったものじゃない。 「ゆっくり湯に浸かるとよい。心配するな、のぞきが出たら呼んでくれ」
草うららか
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