|
気まぐれ日記 DiaryINDEX|past|will
一週間ばかり書いてなかったという有様。 借家に戻るとエステルは掃除を終えていた。チリも埃も残っていない、完璧な掃除だった。 「すごいや」 「もっと感激してもいいんじゃない? まあ、いいけど」 「あ、エステル。今欲しいものと、一番欲しいものってある?」 「え......。えーとねえ、今は疲れたら甘い物が欲しいな。それがどうかしたの? ブロード」 「あ、いや。お疲れさま。じゃあ、今はこれしか持ってないけど、どうぞ」 レイヨンのところでもらった非常食のチョコレートを一つ渡した。 「うわあ、チョコレート。いいの? もらっちゃって」 「もちろん」 「ありがとう、ブロード」 彼女は嬉しそうに包みを開けてチョコレートにかぶりつく。 「それにしても、なんでこの村の甘い物は馬鹿みたいに高いんだ?」 「それはね、この村の長がそうしているんだよ」 エステルは寂しそうに言った。
|