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気まぐれ日記 DiaryINDEX|past|will
そんなわけで続き。 「こんにちはー!」 貴乃が可奈を連れてその部室前で叫んだ。 「おう、こんにちは」 そこには背の高い、言葉のイントネーションがやや違う男子生徒が現れた。 「お嬢さんがた、中等部の子?」 「はい。私は貴乃、こっちは可奈ちゃん」 「ほう。入部希望者?」 「はい」 「一応、動機聞こうか?」 「ここなら、いつでも好きな時に帰れるかなって思いました」 「ほう、なかなか度胸のある子や。ま、ええやろ。どうせ、あんまり入るヤツもおらんし、入りや」 「お邪魔しまーす」 「......」 そこは空き教室を半分に区切った部室だった。そして、部屋の奥には眼鏡を掛けた男子生徒がいた。 「あれ、入部希望者?」 「ああ、喜べ。中等部のお嬢さん二名や」 「へえ、珍しい」 「これで、廃部は免れるな」 「もともと正規の部活じゃないから廃部はないよ。ただ生徒をほっとくのは危険だから顧問がいるだけで、その顧問だって別に付いて回ってるわけじゃないし」 「何はともあれ、貴乃ちゃん、可奈ちゃん、こいつは高等部一年の岡崎良介や」 「よろしく」 「岡崎良介......」 彼女はすぐに思いつく。田学には変人奇人の集まりだった。そして、その中でも一、ニを争うのが、この岡崎良介であると。
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