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気まぐれ日記 DiaryINDEX|past|will
さーて、始めますか。 「それが何故なのか、わかるかのう?」 と、アニム。ロナは首を振った。 「では、戻るか」 「あの、何もしないのですか?」 「また小生たちが屋敷に戻ったところで何が出来るかのう。クイスマーク本人が分からなければ、そして、例の症状が出ない限りは何もできん」 「そう、ですか......」 「おい、アニム......」 「アニム?」 「......」 「さてと、今日は街でゆっくりしよう」 街に戻ったバルクたちは皆うかない表情をしていた。 「アニム、どうして?」 街に戻るまでルイの質問攻めが繰り返されたがアニムはずっと黙っていた。そして街に着く頃にはルイも仏頂面で黙った。 アニムは宿を取り、「野暮用がある」とそのままどこかへ行ってしまった。 「納得行かない!」 食堂のテーブルをだんっと叩いてルイは憤っていた。バルクは半分諦めに近い顔でその様子を見ている。そして、少しルイをなだめた。 「ルイ、落ち着けよ。まだ手がないわけじゃねえ。アニムだってあの場にいてもどうにもならねえから離れただけだ」 「でもね、酷いよ。わかってるのに......今日にもあの人たちが殺されちゃったら......」 ルイの声がだんだん弱まる。彼女にもどうしていいのか分からなかった。
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