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気まぐれ日記 DiaryINDEX|past|will
だけど夕方から仕事ででなけりゃならないの。うっかり休みいれちまったのよ。あー! もう! 自分の馬鹿! 「ああ、そうだけど」 と、バルク。 「クイスマークを訪ねて来て欲しいのですが......いえ、やっぱり聞かなかった事にしてください」 メイドは、首を振った。 「どうぞごゆっくり」 メイドは一度席を離れた。 「クイスマークはコンファイア国の富豪の一人だのう。富豪になるくらいだからそれなりに裏では黒いことをやっておる」 と、アニム。誰に聞かれた訳でなく言った。 「ふうん」 バルクは興味なさげにお茶をすする。ルイはお茶とともに出されたクッキーをぽりぽりと食べた。 「何人もメイドが必要な屋敷って、広いんだよね」 「そのメイドがまともな仕事をしていたら、の話だったらのう」 話が途切れる。先のメイドがバルクたちの前に現れた。 「あの、ヒーガルさん? ヴェックス教官が戻られました」 メイドの後ろに背の高いほっそりとした女性がいた。歳は三十前後で金髪の美人である。 「お久しぶり、ヒーガル兄さん」 「よう、ヴェックス。しばらく見ないうちに美人になったな」 「あら、兄さんこそ、貫禄ついて......」 バルクは急にビクついた。 「お庭に出てくださいな。話があります」
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