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気まぐれ日記 DiaryINDEX|past|will
休み明けほど仕事したくねー日はございません。 夜が明けきらない内に彼女は起きた。 「マレモン、あなた、起きていたの?」 「皆寝てしまっているからな、一応見張りを」 「そう」 彼女は立ち上がって、辺りを見回した。 「皆、本当にありがとう」 「......クレンじゃない」 「ああ、儂を慕ってここまで来てくれたことに感謝する」 「チャーミグ」 「ありがとう。最後の弟子、マレモン」 「師匠、どうしてこんなことを?」 「そりゃ、儂は人だからな。お前たちに言葉を教えて儂を恨んではないか、と思ってな。人という生き物はそういうことが気になるんだ。人よりもお前たちと長くいたのだ、お前たちに送られなければ逝くことも出来なかったのだ。だから、ようやく逝ける。この娘さんは身体を貸してくれた ただけだ。理由も聞かずにな。それが娘さんの仕事でもあるんだと言った」 「さようなら、師匠。最期に会えて嬉しかった」 彼女の身体が地面に伏せる。虎は空を見た。空が徐々に明るくなる。夜明けだった。
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