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気まぐれ日記 DiaryINDEX|past|will
どうしょうもうない。 その朝も嵐で外は荒れていた。 「これじゃ外に出られないな」 「うん、あなたは部屋からでない方がいいわね」 彼女は蛇を部屋に置いて出て、食堂に向かう。この嵐で連泊を余儀なくされているのは彼女だけではない。宿には蓄えがあるのか、三食きちんと食事を出してくれる。今朝はパンケーキとコーヒーだった。少しずつメニューも違う。 「昨夜、変な音しなかったか?」 「いや、ねーよ」 「聞こえたんだけどな。おい、そこのきれいな姉ちゃん、聞こえなかったか?」 そう尋ねられて彼女は答える。 「いいえ、何も」 そして、ほくほくのパンケーキを食べた。 「俺だ、トップだ。久しぶりだなマレモン」 嵐が落ち着き、彼女は蛇を連れて馬小屋にいるマレモンに会いに行った。虎は退屈そうにしていた。食事も一緒に持って来た。虎は食いだめが出来るので一日くらい食べなくとも平気だった。逆に十としているときは食べないと言う。 「クレン、トップは私とともに言葉を学んだんだ」 「俺の方が優秀でよ、先に卒業したんだぜ」 「トップは兄弟子なんだ」 「ところでよ、マレモン、お前ここまで何しに来たんだ?」 「チャーミグが亡くなった」 「じじいがか。人にしては長い人生だったな。長過ぎる」 彼女に疑問が出来た。チャーミグはいくつだったのだろうと。
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