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気まぐれ日記 DiaryINDEX|past|will
それでもマダオはやってない。(そのまんま) 西エリアは学校や教会ということもあり、静かだった。北エリアのお祭り騒ぎとはかけ離れている。また、祭りのため学校は休みのようで子供の一人もいない。 「教会はここか?」 虎は閑散とした建物の看板を見て判断した。ずんずんと入って行く。冷たい石の床を歩いた。女神の像が立っている聖堂を見ても虎にはなんなのかよく分かっていなかった。とりあえず、彼女の二日酔いが良くなる事を祈った。 祈るまねだけをすると、虎はさらに奥に進んだ。このまま帰っても祭りの喧噪に戻るか、彼女と暇な一日を過ごすしかないからだ。物珍しいこともあり、教会の奥へ奥へと進んだ。 「ここは?」 ついに奥に到達した。そこには少女が一人鎖に繋がれていた。 「なっ」 よく見ると、少女は金属で出来た像だった。しかし、それが異様なものを放っているのを虎は感じる。 「おやおや、こんなところまでいらしていたんですか?」 中年の神父が声をかけた。 「しかも、さすがに虎が教会に来るのは初めてだ」 神父は優しい声で虎に語りかけた。 「お前は?」 「この教会の神父です。あなたはどんな御用で?」 「見学。これは、なんだ?」 「これは、昔の咎人です。この人は大犯罪を犯し、魂をも縛り付けられてしまったんです。この像と鎖は魂を縛り付けるためにあるのです」 「そうか......」 「本当は一般の方はここまで入ってこられないのですが、今日は私も寝過ごしてしまいましたからね、どうぞ、お茶でも飲みませんか?」 神父は虎とともにそこから立ち去った。
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