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気まぐれ日記 DiaryINDEX|past|will
ほぼ終了。 彼女はともかく、この場をどうであれ収めたかった。 「だから、まずはお友達から始めてみない?」 オレンジの精は少し戸惑っていたようだが「うん」とうなずいた。葡萄の魔は喜んでオレンジの精の前で自己紹介をし、話をし始めた。次第にオレンジの精もぽつりぽつりと話し始め、とりあえず、中が良くなったようだった。 「よかったわね」 「魔も精も単純なものだな」 「ほんとほんと」 足下から声。 「今の、マレモンじゃないわね」 「こいつのようだ」 彼女は虎の前足を見た。ネズミだった。 「あなた、もしかしてチャーミグの?」 「そうよ。キュキュっていうの。しゃべる虎を見かけたからついついて来ちゃった。だけど、気づかれる前に葡萄の魔があなたたちに話しかけちゃったからタイミングを逃しちゃったの。だから、こっそり後だけついてきちゃった」 「私はクレンで、こっちはマレモン」 「キュキュ、早速だが、チャーミグが......」 「死んだんでしょ? 知ってる」 「そうか」 「あなたがみんなに声をかけているのも知ってるわ。私も頃合いを見て向かうわね。でも合図が欲しいわ。全員に声をかけたら何か合図をしてほしい」 「合図......」 「合図か......」 「それじゃ、失礼!」 ネズミは慌ただしく去って行った。 「合図ねえ」 話す動物に会えたが、新たなる問題にふたりは頭を抱えた。
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