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気まぐれ日記 DiaryINDEX|past|will
が、どこにも無かった。(思いっきり発売日過ぎただけだけど) 「それは、本当なんですか? 旅人さん」 と、宿屋の女将は尋ねた。 「はい。間違いなく」 「どうしましょ。ああ、なんてことなの!」 「大丈夫、私がなんとかします。だから、気をしっかり持ってください」 「お願いします」 女将さんは彼女の手を強く握った。 その頃、虎は子供と散歩に出ていた。 「ねえ、ねえ、虎はあのお姉さんと旅をしているの?」 「クレンのことか? そうだ。今は一緒に旅をしている」 「なんで?」 「私は動物探しをしている。私と同じように話す動物を、な。クレンは、どうして旅に出たのだろうな?」 「いいな。僕も旅に出たい」 「もう少し大きくなってからの方がいいだろう」 「どうせ、うちの手伝いをしなきゃいけないんだよ、きっと」 行き交う人々は虎と子供が一緒に歩いているのを呆然と眺めている。虎はそれには慣れていたし、子供は気にしなかった。 しばらく歩くと子供はまたうとうととしていた。 「どうした? 眠いのか?」 「うん」 目をこすりながら子供はこっくりとうなずいた。 「では、戻ろう」 「うん」 虎はUターンした。途中で子供はとうとう寝入ってしまい、仕方が無く虎は背に乗せた。
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