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気まぐれ日記 DiaryINDEX|past|will
いや、カレンダーによると、ケーキの日なんだそうだ。(理由までは知らない) 「やれやれ」 虎は子供をそのままに眠った。 「ねえ、マレモン。そろそろ......」 しばらくして彼女が厩を訪ねて来た。昼が過ぎてクレンは起きだしマレモンを誘って買い物に出かけようと思ったのだ。 「あれ? その子......」 「ここの子供だそうだ」 「そう。よく眠ってみたいね」 「そうだな」 「......もしかしたら」 「どうした? クレン?」 彼女は眉をひそめた。こめかみに人差し指を当ててうつむいた。 「なんて言ったっけ? ああ! 思い出せない!」 「何が思い出せない?」 「アレなのよ。病気というかなんというか......とにかく、女将さんに話を聞いてみなきゃ。ちょっと、マレモンそのままでいて」 「まったくどうしたと言うのだ?」 虎は彼女を待った。その間に子供はころんと転がって目を覚ます。 「おはよう、虎」 「おはようじゃない。まだ、昼が済んだばかりだ」 「そう。ねえ、どこか行こうよ」 「駄目だ」 「それも許可とらなきゃ駄目?」 「そうだ」 子供は走って厩を出て行った。 その頃、女将は彼女の話を聞いていた。 「お母さん、虎と散歩に行きたい」 「マレモンと?」 と、彼女。 「虎、お姉さんの虎なの?」 「私のお友達なの。マレモンさえ、良ければ散歩に行ってもいいわよ」 「虎さんに迷惑かけちゃ駄目だよ」 「うん、わかった。行って来まーす!」 子供はまた駆け出した。
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