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気まぐれ日記 DiaryINDEX|past|will
着た服を着ました。入った。(笑) それから彼女と虎は何ヶ月も旅をともに過ごした。彼女は虎の行動に慣れ、虎は彼女の行動に慣れて来た。 街に入ると彼女は宿を探し、虎はその宿の近くにある木の下を寝床にする。納屋を寝床にしようとしたら馬が怖がって出来なかった。どこへ言っても言葉を話す虎は珍しがられ、その前に恐れられた。 そして、初めて虎とともに宿に入れる街を訪れた。動物が話すことを神聖と考えている街で、マレモンは慎重に扱われた。彼女は虎とともにその街で一番高級な宿に入る事が出来て満足だった。(ちゃんと只かどうかは尋ねている) 「あなたってば、すてきね。この毛並みがいいわ」 虎にブラシをかけてやる。虎はくすぐったそうに身震いをした。 「毛並みの悪い虎は、体調が悪かったりすることがある。私はいつでも万全にしておきたい」 「なんで?」 「人も健康が一番だろう。それに人と慣れ合う分、私は他の虎に軽く見られるのだ」 「そう......」 「でも、今日ほど話せてうれしいと思った事は初めてだ」 「どうして?」 「クレンと一緒に過ごせるからだ」 「そう言えば、こうやって夜を過ごすのは初めてね」 「そうだ。私はこのベッドというもので眠ってみたかったんだ」 じいさんとの生活では、決してベッドで寝る事はなかった。雨だろうが嵐だろうが虎は外に出されていた。 「この街はいいぞ。将来はこの街に住もうか?」
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