気まぐれ日記
DiaryINDEXpastwill


2006年12月01日(金) 今年を振り返れ

 十二月になってしまった。
 ああ、なんかもう、いいや、どうでも。(タイトル無視かよ)
 来年の目標は、ともかくオンリーイベントに行く事かな?(小せえよ、目標)
 
 で、昨日のですが......名前が決まりかけているのでやってみようかと。




 彼女は美人だった。だけど彼女にはどうでもいいことだった。その背には黒と黄色と白のまだらな髪の束がある。地毛だった。彼女はそれでよく『虎の毛』と馬鹿にされた。主に近所の男の子に。その男の子らが成長して今度は彼女に言い寄って来た。それも彼女にはどうでもいい。父親の形見の剣を手にして生まれた故郷を飛び出した。そして、何ヶ月かした頃、旅にも慣れて、とある酒場に行き着いた。
 彼女がその酒場に入ると、男たちがどよめく。それほど彼女は美人だった。または腰に差してある剣に驚いたのかもしれない。どこか金持ちの国の王様が持っていそうな立派な剣だった。はたまた、彼女の髪に目がいったのかもしれない。そんなまだらな髪はあまりない。今回に限り、そのどれでもなかった。彼女の後に入って来た、それに驚いたようだ。
 彼女はそれに気づかなかった。まっすぐカウンターに向かい、何か温かいスープを注文した。そして、空いているテーブルに付いた。途中で買って来た新聞に目を通す。
 「お嬢さん、同席よろしいか?」
 「どうぞ。ただし、下心なしに限るわ」
 相手を見ずに彼女は言った、目は新聞の記事だ。よっぽど気になる事が書いているらしいが、実は『特集! 美味なるケーキ店ベスト10』というものだった。
 「心配及ばん。人間の娘は対象外だ」
 「そう、じゃあ何? 虎だったらいいの?」
 彼女はまだ新聞に目を奪われている。虎と出たのは昔、そう馬鹿にされたからだ。
 「まあな」
 そう返されて、少しむっとした彼女はやっと相手を見て驚いた。
 虎だった。
 


草うららか |MAIL

My追加