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気まぐれ日記 DiaryINDEX|past|will
いや、初めてな勤め先っていつもそうだし。自己紹介ってホント苦手だわ。長くていいのか、短くていいのか。もう「○○(名前だけ)です。よろしくお願いします」で終わっちゃったよ。いいのか? でもなんか忙しそうだし、なんかすぐに違う話題になっちゃったし。ま、いっか。 「せいぜい見るだけにしとくんだな」 「へーい」 わかったのか、わかってないのかよくわからない返事をする。大方わかってないだろう。あー、やだやだ。試合中は目を離さないようにした。何事もなく終わる。 「どうだ? 風呂でも入って行くか?」 「旅の疲れを癒すってか」 「そうだ。この城の連中は何を考えてそう作ったのかわからんがな」 ある程度の本がそろっているという図書館と大浴場。代々王がそれを管理している。この城の王子や王女は誰かまわず剣を握り腕を磨き、放浪癖を持っている。それは、スタウトも変わらない。 大浴場は男女別で試合後の為か込み合っていた。あまりにも人が多い為、あきらめた。 「本でも読んで行くか」 スタウトが言う。まさか、奴がそんなことをいうとは思いもしなかった。 「お前、本を読むのか?」 「ああ」 「漫画とかじゃないだろうな」 「ノンフィクションの冒険物とかは活字でも読むけど」 「......」 活字を読むという高度な頭を持っていたのか。 「どうした? ロセウ? 俺が本を読むのがそんなに変か?」 「ああ、変だ」 「あのな......、まあ、俺が本を読むようになったのはじいちゃんのおかげだからな。ウォンテッダー引退したじいちゃん、よく本を読んでくれたんだ。それで親父や兄ちゃんや姉ちゃんが旅に出てる時、土産にもらった本を何度も読んだんだよ」 「......悪かったな。馬鹿にして」 「やっぱ馬鹿にしていたのか」 「しばらくここに滞在するか?」 「面白い本があったらな」
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