気まぐれ日記
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2006年10月09日(月) でーは、始めます。

 なんつーか、忘れます。
 忘れます。
 忘れたい事はたくさんありますが、大事な事は......忘れます。
 すんません。昨日の話、よくわからないですね。



 「それにしても、怖くなかったの?」
 「何がですか?」
 「あのドラゴンよ」
 「いいえ、ちっとも」
 やはり、リューはただ者ではない。彼女は自分が人間であるということに自信を持っていた。人とは少し違う姿をしているが、それでも人間の世界で住んだ彼女は、人間なのだ。
 
 病院についた俺たちは客間に案内された。
 「ようこそ、いらっしゃいました」
 院長である初老の男、フェディーは、俺たちの事を迎え入れた。ただ「リースリーズを捕まえたい」と言っただけで。
 「私たちもびっくりですよ。あの時計を盗むなんて」
 「玄関にあった時計が、それですか?」
 「ええ、大きい古い時計といったらあれぐらいですから」
 病院に入るとすぐ、時計が迎えてくれる。そんな病院だった。
 「あれは私の祖父の代の代物でして、今でも時間を知らせてくれる大事な時計なんですよ」
 「それを、またリースリーズが......」
 「信じられませんが、あれのどこにそんな価値があるのですかね」
 盗むにしては大きすぎる。いくらなんでも。
 だが、リースリーズは必ず盗むだろう。


草うららか |MAIL

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