気まぐれ日記
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従業員:「いやー、そりゃ人が良すぎるよ」 わたし:「私も自分でお人好しだと」 従業員:「ここ、辞めてからじゃないと人はいないよ」 従業員:「この会社、人のことなんも考えてないから、そのうちこなくなってもかまわないよ」 わたし:「つまり、それって、円満に辞めることできないんですね」 今朝、夜勤あがる前の会話でした。
こうしてリュー=バルディットが旅の仲間となった。ドラゴンの血を引く彼女がいるというのは心強い。が、彼女の性格が問題である。実親に捨てられたというのとエリン家で育てられたという負い目のせいか、自分に自信が持てずおどおど、うじうじとしている。イザリアはそんな彼女と仲良くなる為にいろいろな話、例えばファッションについてとかどこの店がおいしいかとかを持ちかけるが、彼女はついていけないらしい。屋敷内で過ごしていて、そういったことには疎いようだった。 「リューって呼んでいいんだよな?」 名付けてもらったばかりの名前だ。一応聞いてみた。 「あ、はい」 「無理はするなよ。分からないことは聞いてくれ。イザリアも君に協力的なのは分かるだろ?」 「ありがとうございます」 「そんな、丁寧な言葉もいらないよ」 「すいません」 「ま、いきなりは無理だよな」 エリン公の屋敷を出て、俺たちはクレンムの南に向かっていた。もちろん、リースリーズの予告がとある病院に送られたからだ。今度は大きな古時計を盗む、だそうだ。 北と南は大きな山で遮られているが、長年人の手が入り、その間の行き来はスムーズに出来る。ただ、イザリアにはちょっときつかった。 「ごめん、もうダメ。ちょっと休憩」 長い山道だ。彼女は草地に座り込んだ。 「イザリアさん、大丈夫ですか?」 「大丈夫、お水欲しいな」 「あ、はい。今出しますね」 彼女には今、俺とイザリアと彼女の三人分の荷物を持っている。彼女が、どうしても持つと聞かず持たせているのだが、それでも俺よりも前を歩くくらいだ。これも、ドラゴンの血がなせる事なんだろう。
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