気まぐれ日記
DiaryINDEX|past|will
意識朦朧として寝てました。(でも立っているからすぐ気がつく)そんなダメ人間的な私に幸運が降り降りました。 今夜休み。 ラッキー! たな卸しで作るもの少ないから(要はいらない)休みになったー!
「に、偽物?」 女神の涙。詳細は知らないが宝石にそんな名称が付くのだからそれなりの価値があるのだろう。イミテーションを用意しておかない方が変だ。 「でも、ヘネシーの方が大事だから」 「その通りだ」 「お、おい。その『女神の涙』って偽物なんだよな?」 「女神の涙自体は本物だ」 ますますわからない。俺が首をかしげているとグオンは淡々と説明する。 「『女神の涙』はこの国の国宝だ。その昔、国王が愛した女性に贈られて以来、国王、又は次期国王の挙式には必ず使用することになっている。ただ国宝とは言っても実はガラス製。まあ、宝石としたら偽物だ。高価な物ではない」 「なんだよ、それ」 国宝がガラス玉だってか? リースリーズもなんでまた、そんなものを盗んだのか? 「でも……大切なもの」 イーリスは言葉短く言う。その目は必死だった。 「あなたに改めて依頼したい。女神の涙を取り戻して欲しい」 「……そういうと思ったよ」 なんで、そんなのが大事なのかわからない。だが、人により価値観が違うのはよくわかる。 「報酬は?」 「今日の報酬分が前金」 今日のは成功ではない。だが、その報酬が前金となるのなら、いいか? 「さらに必要経費を出す。そして、成功したら銀貨百枚」 「百枚!?」 銀貨とは言え、大金だ。さすが王子……。 「そんな金あるのか?」 と、グオン。 「うん。俺がこっそり城抜け出してコツコツ貯めた」 ……どこまでも、変な国だ。
|