気まぐれ日記
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今日、仕事の終わりに派遣会社の詰め所にて。くわがたに遭遇。社員管理者の肩にしがみついてました。なんでも、窓にへばりついているところに夜勤に入る女子たちが捕まえて! と、言って管理者に捕まえさせた。その後管理者は指を挟まれるなどの争いの末、身体を這い回るくらい交友を深めたそうです。でも、へばりついて離れなくなり、困っていた模様。に、してもでかい。 で、私が引き剥がし、大きい木に放してあげました。その間、指挟まれた。(結構痛い) 「よく触れるね」と、言われました。トンボとか蛙も平気です。
しばらく笑っていたヘネシーが急に黙る。 「来るの?」 と、イーリス。懐に手をしのばせる。 「ああ」 ヘネシー、短く答える。俺も剣の柄に手をかける。急に、馬車が止まった。同時に馬車から飛び降りる。そこに、彼女がいた。この間、暗くてわからなかったが、黒尽くめで黒い革の胸当てをした少女、リースリーズ。 なぜ、彼女が? 「私を甘く見ないでね。『女神の涙』をよそに預けようったって無駄なんだから」 ヘネシーが、一瞬ギロっと俺を見る。もしかして、疑われてる? 「まあ、そっちのお兄さんを疑ってもいいけど」 彼女は短剣片手に何かの合図を送る。馬車の前方からうなり声。犬……狼だった。 「動物使いか」 襲い掛かる狼を鞘の抜いてない剣でなぎ払う。ぎゃんぎゃんと狼が地に伏せる。 「操るのは動物だけじゃないけど、それはもらうわ」 狼の一匹がイーリスに襲い掛かる。それを懐から手を抜いたイーリス、その手の銃が狼を撃つ。許可書もってんだろうな……。俺も剣で狼を払う。ヘネシーのようにスマートには決まらないが。狼が後から後から襲い掛かってくる。 ふいに、ヘネシーがふらりと倒れた。 「!?」 ヘネシーに気をとられイーリスが駆け寄る。そこに狼が彼の胸に噛み付いた。いや、襟を引きちぎられる。 「そこに。首にかかっているのは知ってるの。残念だったわね」 襟ごと何か袋のようなものをくわえている。 「……ヘネシーに何をした?」 「記憶を奪っただけよ。後でちゃんと返して上げるからね。無口な王子様」 リースリーズは俺たちが本来向かう方向に走っていった。イーリスはヘネシーに付いていて追わない。 「どうするよ」 「戻る。あなたも一緒に」 「ところでよ、その銃は……」 「旧型自動式だけど」 「いや、許可書は?」 「大丈夫、麻酔だから」
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