気まぐれ日記
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今行っている会社の交流会(?)が行われるらしい。しかも貴重なお休み(仕方ないけど)の日に。海で焼肉。肉より肌が焦げそうだ。つーか、行かない。でもちょっといってみたい気はしないでもない。(どっちなんだ? 自分)
退屈な船旅が続く中、事件が起きた。船の上のやつらは皆、それにかぶりついた。 「私のブローチがないのよ! いつも身につけているブローチが!」 上品そうな初老の婦人が声を大にして訴えている。かなり取り乱しているので、せっかくの上品さを失われていた。 「わ、わかりました。落ち着いてください。もしかしたら船内に落ちて老いるかもしれませんから」 悪くすれば海に落ちているかもな。ともかく、この騒ぎに皆興味津々だ。退屈な中、降りかかった災難、それも他人なら面白くてしょうがない。 「いいえ、きっと誰かが盗んだに違いないですわ。乗客全員の身体検査をお願いします。いえ、これは命令ですわ」 「そ、そんな急に……」 もう一人の船員がうろたえている船員に耳打ちする。 「えっ? ジョウロフェンツァ将軍家キルト婦人?」 小声ながらもはっきりと聞こえた。 「あのオバさん、口うるさくて有名なのよ」 と、イザリア。さすが地元人。ともかくお偉いさんの奥さんならば、言うこと聞かないわけにはいかない。 「わかりました、奥様。乗客全員の身体検査をします」 これにはさすがに文句つける客が多かった。俺たちも例外ではない。男はともかく、女たちは個室を設けて一人ずつ女性船員(食堂係)が検査することになる。
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