気まぐれ日記
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2006年08月05日(土) 今年初めて(かもしれない)夏の暑さを体感した日

 タイトル長っ!
 まっ、タイトル通り、炎天下の中をだらだらと歩いてしまった日なんですよ。疲れるんだよね、身体が。



 船のチケットも難なく手に入れ、俺とイザリアはフォーランズに向かう。
 「じゃあ、気をつけてな、イザリア」
 「うん。お父さんも私がいないんだから無理しないでね」
 親父さんに見送られながら港に向かう。そういえば、俺が街を出たとき、誰も見送ってはくれなかった。仕方がないと言えばそれまでの話だったが、淋しかったのを覚えている。
 「イザリア」
 その声は聞いたことがある。チェインとか言うガキだった。
 「何か用?」
 「つれないな、見送りに来たんだよ」
 ポケットから何かを取り出した。小さな袋状のものだ。
 「お守り。無事に帰れるように」
 「……ありがとう」
 彼女の言葉は、心からの礼だろう。
 「おい、あんた。イザリアに何かあったらタダじゃすまないからな!」
 「わかってるよ」
 と、言いつつ。不安もある。ウォンテッダーの世界は弱肉強食に近い。
 「じゃあ、行ってきます!」
 彼女の元気な声が響いた。
 


草うららか |MAIL

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