気まぐれ日記
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ずうっと曇りがちでした。 それが、久しぶりに晴れた。一週間ではきかなかったような……何しろ、夜勤でもあったし。 それでああ、青空っていいなぁ。などと思ってみたり。
重いまぶたを開ける。重い頭をめぐらせる。 駄目だ、何がどうなったのか思い出せなかった。 「気づいたかい? レイム君。わかるかね?」 「……」 まず、ここがどこだかを思い出す必要があった。そして、自分は何をしていたかを……。
リースリーズ!
俺はがばっと起き上がった。が、そのまま、またベッドに倒れ戻る。身体が付いて行けない。身体も重かった。自分で自分を支えることが出来ない。ここが病院で本当によかったと思う。 「親父さん、何がどうなってんだ?」 「君は心配はない。ちょっと多く睡眠薬を取っただけだ」 「眠剤? なんで?」 「リースリーズの仕業らしいね。昨日私の姿をして現れたのは彼女だよ、きっと」 「……娘さんは? イザリアも」 「ああ、心配ない。君ももう少し休んでなさい」 リースリーズは、変装が出来るのか? 確かに、イザリアの親父さんがお茶を持ってきたのは覚えている。それが、本当に親父さんだったのかまでは、覚えていない。それだけ薬の効きが強烈だった。
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