気まぐれ日記
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一昨日の日記が、そんな感じで終わっているのでちょっと補足。(捕食しなきゃならないなんてやっぱダメじゃん) あくまで、イザリアの感覚です。あと、治療費は治療していないからいらないと言っているのです。
鋼十四巻。ラフ画集、予約しなくても手に入れましたぜ。なんか、ラフって好きです。えんぴつでしゃっしゃっか描いた絵って、その人の持ち前が出ているようで。同人とかのコピー本でえんぴつで描いているのがありますが、そういうのをついつい買ってしまいます。なんちゅーか、好きなんですよ、鉛筆描きのが。やわらかさが好きなんですよ。 ……三十が好きです。四十、似すぎ! あと、八十!?
次の日。お父さんは、またおせっかいを始めた。人の良さそうなウォンテッダーを見ると、何故だか勧めてしまうのだ。健康診断。しかも、無料で。 「どうだろう? 悪いようにはしないよ」 「でもなあ、これで悪い病気とか見つかっちゃったら……」 「ウォンテッダーは廃業になるね。故郷に帰ったほうがいいってなるけど。大丈夫だ、君は元気そうだもの。それに妖精も憑いている」 そんな冗談のような会話をしている。私は今朝の新聞でも、と玄関へ向かった。そこに、新聞と一緒に封筒があった。手紙にしては、届くには早い時間。誰かが直接新聞受けに入れたものだ。 『今夜、貴方様の家宝を戴きに参ります。 リースリーズ』 あまりにも分かりやすい。それでいて、挑発的。予告状というのもは、もう昔の廃れた風習か、物語の中のものと思っていた。それが、私の手の中にある。 「お父さんお父さんお父さん!」 お父さんを呼びながらダッシュで診察室に入った。まだレイム君が健診を受けようかどうか迷っているところだった。 「なんだい? イザリア」 「こ、こここコレ、よよよ予告状!」 「ほう、何々? 家宝? うちにそんなものあったかな」 「あ、あれアレじゃない? その昔、王家に仕えていた印としてもらった勲章みたいの」 「そうだな。アレが一番家宝らしいよな」 お父さん、なんか昔話を語るようにのんきだった。 「リースリーズったら、今ちまたを騒がせているという盗族じゃないか? どういうわけか、正式にウォンテッドされないって言われている……」 「捕まえよう!」 「確かに、個人ではコイツに賞金掛けているところはあるけどな。いろいろ噂を聞くけど、いまだ誰一人コイツを捕まえた人がいない。更に、再挑戦する人もいない」 「でも、この人にうちの家宝を盗まれたくない!」 この時、私には何か使命的なものを感じていた。彼女を捕まえて名声云々じゃない、彼女は捕まえなくちゃいけない、と。
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