気まぐれ日記
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夜勤は夜勤で楽しい一面がある。 まあ、なんつーか、いろいろうるさい上司(直接的に関係はないが)がいないとかなんですけどね。あと人も少なめなんで、休み時間とかゆったり出来ます。十二時間はきついけど。(なんか、ペタペタと歩き通し)
山川清太。田中学院小等部。
山川清太は、高等部の山川京一郎と従兄弟である。歳は離れているが、この二人は仲が良かった。 「出来た! 大作だ!」 「兄ちゃん、読ましてみ」 「あんだよ、子供には刺激が強すぎる」 「今は小学生のうちから性教育受ける時代なんだぜ、兄ちゃん」 「知ってるわい。俺だって受けたよ。大体お前とは十年の差じゃねーか? そうそう世の中はかわんねーぜ」 「やっぱHシーンがあるのか。どうせ最中に殺して犯人が絞りにくい状態にして最終的には女が泣いて謝るんだろ」 清太はぺらぺらとしゃべった後、ふふんと笑う。京一郎の書くミステリーは大まかにすると、そんな感じである。 「ダメだね、兄ちゃんやっぱ向いてないよ。ワンパターンなんだもん」 「くそ〜」 「事実は小説よりも奇なりっていうじゃん。この学校の方がまだなんかありそうだよ。少なくとも兄ちゃんのミステリより面白いね」
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