気まぐれ日記
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2006年06月28日(水) 疲れること

 自分にとって疲れること。
 苦手なことをすること。これは誰でもそうなんだと思う。自分のそれが、「人に物を教えること」なんですよ。
 いや、大した仕事ではないし少ないので大丈夫かと、思いますが……。うちの方に降ってかからないことを祈っておこう。

 この間読んだ「ギャングの日常と襲撃」あれにいい言葉が載っている。『言う通りにやれ、俺のやる通りでなく』みたいな……。あと、『ガラスの家に住むものは石をなげてはいけない』(すでに使用している・笑)



 「じゃ、遠慮なく」
 晴仁は、そのガムを全部口に入れた。
 「うっ」
 「うっわー、辛そう……」
 究極ミントはさすがに効くだろう。なみだ目になる晴仁。その場にいる者は晴仁に注目する。
 『でてくるぞ』
 「えっ?」
 良介に憑く魔が言う。
 『睡魔のお出ましだ』
 「なんも見えないけど」
 「部長は鈍感ですから」
 「そう、無理無理」
 晴仁から抜けたそれ、睡魔は可奈と貴乃と魔にしか見えない。
 『くそ、せっかく居心地のいい身体だと思ったら……』
 『よお、睡魔。残念だったな』
 『ああ? お前、エゴの魔だっけ?』
 『まあ、そんなようなもんさ。ここにいる奴らはお前には手強いぜ。とっとと別の身体見つけな』
 『いわれなくても』
 「睡魔が去りました。これでもう大丈夫なはずです」
 と、貴乃は言った。
 「す、素敵です。二体の魔で会話があるなんて……」
 「はーい、可奈ちゃん。現実に戻ってきてねー。野田君、もう大丈夫よ」
 「うん、身体が軽くなったような気がするよ」
 こうして晴れ晴れとして晴仁は帰宅した。

 翌日。
 「野田、また寝てるのか?」
 野田晴仁。本日も授業中は熟睡していた。睡魔は関係ない。

 問題児だが、成績だけは優秀である。


草うららか |MAIL

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