気まぐれ日記
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2006年06月01日(木) ありがとう

 毎度この日記をご愛顧いただきありがとうございます。

 三周年を迎えました。

 三年か……三年ってば節目だよね。石の上にも三年。桃栗三年柿八年。そろそろ毎日日記書くのもしんどいなぁ。何しろ、ブログとmixi掛け持ちだしなぁ。
 そろそろ、この日記閉じようかなぁ。うん。そうしよう。

 そういうことで、最後の日記。そうだ三年前はアニムから始めたんだから、〆もアニムでやろうか?




 「そういうわけで、ロセウ。さらばだ」
 「どういうわけか、ちゃんと説明してよ。アニム」
 「お主も一人前と言っておるのだ。いつまでも小生と一緒では好きなこともできまい。お主だって、女の一人や二人」
 ロセウは興味なさそうな顔で言い返してきよった。
 「アニムはどうなんだよ?」
 「とうの昔に飽きたわい」
 「昔って……?」
 「思い出すだけでもおぞましい」
 「……」
 エルフは絶滅種族だ。原因の一つに男が生まれる確率が圧倒的に低い。エルフたちもそれを承知している。だから種を守るために必死なのだ。なので、男として生まれた小生には役目があった。それを済ませたわけだが、ハーフであるロセウにはそれはない。少しうらやましく思う。
 「でもさ、俺には魔族が融合してんだよ」
 「その点なら心配ない。お主の旅の友ならもう決まっておる」
 「何それ?」
 話が違うじゃないか、という顔をする。
 「ビアソーイダの血筋だからのう。腕は確かだ」
 渋るロセウを送り出した。恨みがましさ、寂しさが目にこもっている。小生はそれを見つめ返す。
 「よい旅を、な」

 一人の旅は気楽だ。しかし、それだけに孤独が付いて回る。ロセウが離れて一人となりそれを身に染みる。バルクが死んで、何年たったか……。奴と別れた時が一番淋しかったのを覚えている。いっそ、小生も一人どこかに落ち着こうとも思う。
 「しかしのう……」
 人間の時間で過ごした小生にとってエルフの寿命は長すぎる。まだまだ、現役だ。  



 では、また会う日まで。さよーならー。


草うららか |MAIL

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