気まぐれ日記
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2006年04月10日(月) |
ちょっと、ホクホク気分 |
理由は、うーんまあ、古本が思いのほか高値で売れたんですよ。何の本かまではいいませんが。 夜勤明けで、朝から飛を読んできたので、一言書きます。
今週の一言:セレブって、大変なのね。(いや、まだ朝だから、あんまネタバレしちゃいけないって思って)
再び呪縛にかかった姉たちに別れを告げて彼らはそこから離れた。コクヨウは客間の一つへクレイスを案内した。 「とりあえず、お前はここで休むといい」 簡易な作りのその客間はコクヨウの客用の部屋だった。ベッドとテーブルと引き出ししか置かれていない。彼がその部屋に入ると外から鍵をかけられた。魔力による施錠は本人の魔力でしか開かない。 「この城から出ることすら無理なのに、鍵までかけることはねえだろ?」 彼はそうつぶやいた。 「スピネ、いるか?」 彼は妖精の名を呼んだ。彼女は壁からするりと現れた。 「クレイス、大丈夫?」 「ああ、身体は平気さ。スピネもこんな土地じゃ力も出しにくいだろ」 「そうね。がんばれば、七割くらいかな」 「さっすが」 「クレイス、額は?」 彼は首を振った。 「いいや、病まないよ」 「そう、よかった」 スピネは、薄い羽をはばたかせてクレイスの顔の周りを一周する。 「ねえ、あのコクヨウって男、どうやってクレイスのお姉さんたちを操っているの?」 「あいつは、人の魔力で人を操っているのさ」
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