気まぐれ日記
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2006年04月07日(金) 元気ハツラツ? 気力向上 そしてちょっとホクホク

 12巻とキャラブックゲットしました。オマケの栞はすでに(欲しいのが)なかったので断りました。ポイントだけ付きました。いいよ、それで十分だ! 
 家を出る前に、模すから葉書が! 妹が数年前、なんかアンケートをかいたらそれ以来、新製品発売ごと(毎月)葉書(無料試食券)が送られてくる。なんで、ちょっとほっくり。ほら、妹札幌だし、あんまハンバーガー食べないから、これら全て姉の私が使って良いということになっているから。

 

 「ここは、嫌いなんだ」
 五年ぶりの故郷、その地を踏んだ彼はそう言った。
 「久しぶりだから、姉に会わせてやろう」
 「そうじゃないだろ? 姉さんの口から何か伝えることがあるからだろう? だから、これは強制的なものだろ?」
 しかし、彼の五年以上も会っていない姉に会いたいと思っている。コクヨウもそれを知っているし、彼の言う通りでもあった。だからそれについては何も言わない。
 「姉さんは元気か?」
 あんな塔に押し込んで元気であるはずはない。病気をしていないか? という意味で訪ねる。
 「ああ、今のところは咳一つ聞いたことはない」
 塔へと向かう回廊は薄暗く冷たい。そして、音があまり響かない。塔内もそんなように出来ている。塔の入り口は城とつながっている。厳重な扉の前に、四人の女がいた。彼の姉たちである。
 「謁見ですか?」
 「ああ、君たちの弟がだが」
 「少々お待ちください。巫女は今、眠っております」
 感情を感じさせない事務的な声で伝える。
 「では、出直そう」
 コクヨウは引き返そうとした時、クレイスが動いた。
 「呪縛よ、自由になれ」
 四人も避けることが出来ず、クレイスの魔法にかかった。
 「ク、クレイス……?」
 「どうして、ここに?」
 「久しぶりだね、クレイス」
 「コクヨウの呪縛をほどいたのね」
 急に人が増えたかのように温かいものが周りを包んだ。
 「久しぶり、姉さんたち」
 クレイスが弱弱しく笑った。コクヨウたちに会って初めて笑った。
 「どうして、戻ってこれたのか。わからないけれど」
 「こんなことをしたらお前、どうなるかわかっているでしょ?」
 「こうでもしないと姉さんたちは……」
 「コクヨウ、頼むから弟を罰しないでね」
 コクヨウは、特に驚きもせずに黙っていた。ただ、少しだけ時間をやろうということを伝えた。
 「クレイス、どうして戻ってきたの?」
 「あいつが来いって……無理やりつれてこられたんだ」
 姉さんたちに、という言葉は飲み込んだ。彼女たちに記憶はない。
 「そう……私たちが何かやっているのね」
 「姉さんに、会うのね?」
 「あいつが言うには、姉さんが俺を呼び戻したらしい。ホントかどうかまではわからないけれど」
 「……そうなの?」
 その瞬間、また二人に戻った。四人の姉たちは再び人を忘れたかのようになる。
 「そこまでだ、クレイス」
 「……わかったよ」


草うららか |MAIL

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