気まぐれ日記
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2006年03月24日(金) 何をするにも半端な

 頃合。
 えーと、パチンコ屋の事務、落ちました。
 いいんだー、別に。パチンコやらないし。
 あれに金をかけられないのは性分だからね。
 
 そんなわけで、職安で仕事見つけて応募します。

 一龍さまの勧めもありまして、mixi始めました。正直、まだどうゆうもんなのかよくわかっていなかったりする。

 
 
 ブロード(弟)の話。(なんか、変な表現だなー)
 
 ブロードは山道にいる。非常に状況は厳しい。何故なら、後ろ以外周りは山賊に囲まれていた。
 「よう、兄ちゃん。一人かい?」
 「うん、まあ」
 ブロードは目をそらして言う。厄介なのに会ってしまったといった表情で。
 「有り金全部置いていけ。そしたら身包み剥ぐのは勘弁してやるよ」
 「いや、案外きれいな顔してっから、人買いにでも売るか?」
 「いや、男はやっぱ売れねー。女ならよかったのにな」
 「いや、物好きなヤローもいるし、未亡人が自分の慰みに使うこともある。需要は少ねーがいねーことはない」
 ブロードは逃げようと心に誓った。後ろは、崖だった。
 「悪いけど、俺、売られたくないんだ。じゃね」
 彼は自ら崖から飛び降りた。
 「あー!」
 「あいつ、自分から落ちやがった!」
 「くっそ! 金づるが!」
 ブロードにはその声は届かない。ただ、落ち行く自分がどこへ向かっているかを気にした。

 「ん?」
 「気づいた?」
 気づくと、粗末なベッドの上だった。
 「運がいいね。あなた、崖から落ちたのに怪我一つしてなかったわ」
 少女は笑いかける。
 落ちたときのことは覚えている。身体に強い衝撃が走った。生きていられるのは、彼に妖精主の一部が融合しているからだ。
 あー、また利用してしまった……。
 ブロードはゆっくりと周りを見回した。病院ではないようだ。箪笥などの家具、椅子などがある狭い部屋だった。
 「ここは?」
 「あたしのうち。一応診療所みたいなことをしているの。ベッドは客用だから気にしないで。あなたが村の近くに倒れているのを見つけたのはあたしなのよ。様子からして崖から落ちたと思ったから……」
 「助けてくれて、ありがとう」
 「無事でよかったわ」
 「ところで、ここはどこの村?」
 「名前なんかないわ。皆、この村から出ずに一生を過ごすから名前は必要ないんだって」
 「へー、なら魔法はある?」
 少女が止まった。そして、ゆっくりとブロードを見る。その表情が恐怖に変わり、
 「きゃーっ!」 
 悲鳴を上げて部屋を飛び出した。
 「? やべぇー」
 村や町にとって、魔法関連の話は禁句になるときがある。もしかすると、ここはその類なのかもしれない。悪くすると、一生村から出れないと言うこともある。
 ややして、男が数人ブロードに剣を向けて言った。
 「貴様! 妖魔だったんだな!」
 「はぁ、妖魔?」
 「人に化けて、俺たちの魔法を奪うつもりだろ!」
 「ち、違う!」
 「やれ!」
 「うわっ! やめっ!」
 ブロードはベッドから起き上がって男が振るう剣をかわした。しかし、もう一人の剣が彼の脇に刺さる。
 「ぐっ……」
 「な、血? お前、本当に……」
 「いやっ!」
 先ほどの少女が入って来て、また悲鳴を上げる。
 「エリュウス、すまないが」
 「わかった」
 エリュウスが指先が淡く輝き、宙に文字のようなものを書く。それが光となって残り、ブロードの脇の傷を癒した。
 「か、回復魔法!」
 しかし、全てを癒す前にエリュウスは力尽きて倒れてしまった。
 「あんたにも、すまないことをした。血は?」
 「大丈夫だ、止まってる」
 「エリュウスには、そこまでが精一杯なんだ。勘弁してやってくれ」
 「これで、十分だよ」
 あとは、妖精主が治してくれるだろう、とブロードは思う。
 「それにしても……」
 昏倒する彼女を一人の男がベッドに寝せた。
 「あんた、このことは内密に頼むよ」
 ブロードはうなずいた。
 


草うららか |MAIL

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