気まぐれ日記
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2006年02月05日(日) やることは、まだきまっとりません

 今日、なんとなく某ビデオレンタル屋の本屋行きました。
 
 なんでそんな企画やってんのー!!
 アニメ化だから? 漫画のコピーとかキャラの紹介まで張ってなくていいよー(苦笑)つーか、同人アンソロまで一緒に置くなよ!! 買いにくいって!! 思わず立ち止まっちゃったよ。小学生の女の子がシュガシュガルーンの方に向いてくれてよかったよ。(苦笑)小学生は、お母さんやお父さんに見せられないよ。(うちはもう大人だから)……銀魂です。つーか、つたや、しばらく行けないよ。場所的に遠いから行きたくないし。



 そんなわけで、洋はそれを授業中で仕上げた。試験範囲を聞き、その中の重要そうなところを引き出して山をはった。
 「と、いうことでできたのかコレだ。ありがたく使え」
 その予想問題をまとめて書かれた紙を石島に渡す。
 「さんきゅー。よっしゃ! コレでギリギリまで遊ぶぜ!」
 「ああ、お前なんか一度それで痛い目あえばいいんだ」
 石島と別れて洋は自宅に戻る。どういうわけか、いつもいる父がいない。張り紙には、『仕事が入った。二、三日戻らないかもしれない』とあった。珍しいことではないが、滅多にない。
 居間で勉強するにはちょうどいい。彼の机にはゲーム攻略本とゲームソフトのケースが並んでいて、ちっともはかどらない。そんなわけで、居間兼事務所で勉強するが、父、拓馬が何かと話しかけてくるのであまりはかどらない。

 一方、石島。
 「柘植のヤツ、ホントに作ると思ってなかったけど……」
 石島はギリギリまで遊ぶことを決意する。その紙が鞄に入れそこないぴらりと落ちるのに気づかなかった。
 そこに、一人の男が歩いてくる。その紙を拾い上げ、しばらくしてにやりとする。
 
 テスト前日。石島は、その紙がないことに気づき慌てふためいて洋に電話した。
 「知らないよ、そんなこと」
 「お前が書いたんだろ。覚えてるところでも!」
 「お前ね、明日がテストなんだよ、時間が惜しい、切るよ」
 「おま、そんな、ああー!」
 「まったく。そんなの覚えてたら苦労しないつーんだよ!」

 テスト。社会科……地理。
 「では、はじめぇ」
 間延びした物言いの洋たちの担任で地理の教師、久慈史昌。彼は風変わりなこの田学でも人一倍風変わりな教師である。
 洋はテストを見る。
 なんか見覚えがあった。
 「……」
 自分がはった範囲だった。しかし、覚えていない。いや、ところどころは覚えているが、しかし全てではない。
 テスト後、久慈に職員室に来るように言われる。 
 
 「柘植、これ、お前が書いたんだろぉ」
 「はあ」
 「いいセンいってんだけどなぁ」
 彼のテストの点数は、赤手前である。
 「勘は、おそろしいほどいんだけどなぁ、惜しいなぁ……」
 「はあ」
 「もう、落とすなよぉ」
 「はあ」
 洋は、肩落として職員室を出た。そして、怒りの矛先を探す、すぐに見つかった。石島信輝だ。
 「さすがぁ、探偵の息子ってかぁ。なあ、拓馬」
 久慈史昌。彼は、拓馬の同級生だった。

                   おわり  
 


草うららか |MAIL

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