気まぐれ日記
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月曜日に決めようと思ってます。 よーするに、まだ何も書くものが決まってない。
どーすんの? 自分。とりあえず、今日は……何にしよう。
彼は、再び冒険の世界へ飛び出していた。その世界に浸り、勇気を持って一歩一歩歩く。モンスターに襲われ少女が傷つく。魔法を使い彼女を回復。モンスターに攻撃を与えるべく方法を考え……結局はボタンの連打。 「レベル上げもだるいなぁ」 道子が部屋のドアを開ける。ノックはなし。この家ではそれが常識だ。 「洋、明日学校でしょ。早く寝なさい」 「はーい」 多少ゲーム好きの洋は、いたって普通の高校生だった。
「ふぁああ」 大あくびをしながら通学。それがいつもの朝だった。 「うぃっす」 「よう、石島」 石島信輝。洋と同じクラスだ。洋とは、小学部来の友人でもある。 「あれ、どこまで進んだ?」 「昨日変わんないね。レベル上げだよ」 「あの先の中ボス、強すぎだよなー」 「ふーん、そうなの?」 「って、お前、まだ戦ってなかったのかよ?」 「俺ね、ある程度までレベル上げて、楽に倒すのが好きなんだ」 そして、レベル上げに飽き長い間放置し、そしてまた再開する。ゲームは好きだが急いでクリアはしようとしないのが彼だった。 「まあ、いいや。俺が先にクリアするよ」 「そうはいうけど、そろそろ期末だぜ」 洋は決して頭の悪いわけじゃない。勉強しないので成績が悪かったのだ。しかし、彼が高等部に上がる際、あまりに成績が悪いがため補習をするハメになる。さらに高等部では赤点を取ると補習があるため、彼には最低でも赤点以上の成績を取るという目標ができた。先に述べたとおり、頭が悪いわけじゃないのでそれなりの学習でそれなりの点数を取るようになっていた。中等部の教員たちは急に成績が良くなった彼に首をひねり、とうとう田中学院七不思議・最新版の一つとなっている。 「期末が怖くてゲームが出来るか!」 「そう、がんばってね」 「でな、柘植。お前に頼みがある」 「何が出るかなんて、無理だからね」 「そこを、なんとか!」
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