気まぐれ日記
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2006年01月28日(土) 行き先は内緒

 ちょっと、旅行中です。とあるところから更新させて頂いてます。
 で、ここで読み返しても、自分いったいなにを書きたいのか分かりません。でも、終わる方向へ方向へと思っておりますので……。



 リースリーズが何をしてきて何故魔族になったのか。樹理がわかっただけでも救いになっただろうか、とブロードは思った。少なくとも、自分が魔族になったときには何人かいた。
 「さて、ナルティカはどうなったかな?」
 「行ってみるか」
 リースリーズの能力を受け継いだ樹理は、妖精主のもとへ向かった。リースリーズについては謎が多い。その能力も今は樹理にしか分からない。

 「やっぱり。期待損ね」
 ナルティカはそれでも、微笑んでいた。
 「すいません」
 と、妖精主。
 「駄目なのか?」
 樹理とブロードがそこに着いたとき、オフィーーリスはうなだれ、ナルティカは薄く笑っている。魔王は、表情を硬くしている。
 「でも、あなたの生み出すという能力を封じることが出来ますけど」
 妖精主は言った。ようするに、これ以上魔族を生み出すことはない、と言う。
 「そんなことが、出来るの?」
 「呪いごと封じることなら。ただし、定期的に封じなければならないですけど……」
 「それを早く言え!」
 ブロードが叫んだ。
 「だって、いきなり来て鈍い解けっていうものだから……」
 そういうところは変わっていない。ブロードは懐かしくなりちょっと笑う。
 「ありがとうございます」
 オフィーリスとナルティカがほっとした表情で言う。
 「魔族に助けを求められたのも礼を言われたのも初めてだ」
 妖精主の封印により、ナルティカの呪いは封じられた。
 「これで、一件落着だな」
 と、ブロード。
 「忘れてるぞ」
 「何を」
 「エノマ」
 「あ」
 メモには、エノマの名前だけが残されていた。


草うららか |MAIL

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