気まぐれ日記
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ちょっと、旅行中です。とあるところから更新させて頂いてます。 で、ここで読み返しても、自分いったいなにを書きたいのか分かりません。でも、終わる方向へ方向へと思っておりますので……。
リースリーズが何をしてきて何故魔族になったのか。樹理がわかっただけでも救いになっただろうか、とブロードは思った。少なくとも、自分が魔族になったときには何人かいた。 「さて、ナルティカはどうなったかな?」 「行ってみるか」 リースリーズの能力を受け継いだ樹理は、妖精主のもとへ向かった。リースリーズについては謎が多い。その能力も今は樹理にしか分からない。
「やっぱり。期待損ね」 ナルティカはそれでも、微笑んでいた。 「すいません」 と、妖精主。 「駄目なのか?」 樹理とブロードがそこに着いたとき、オフィーーリスはうなだれ、ナルティカは薄く笑っている。魔王は、表情を硬くしている。 「でも、あなたの生み出すという能力を封じることが出来ますけど」 妖精主は言った。ようするに、これ以上魔族を生み出すことはない、と言う。 「そんなことが、出来るの?」 「呪いごと封じることなら。ただし、定期的に封じなければならないですけど……」 「それを早く言え!」 ブロードが叫んだ。 「だって、いきなり来て鈍い解けっていうものだから……」 そういうところは変わっていない。ブロードは懐かしくなりちょっと笑う。 「ありがとうございます」 オフィーリスとナルティカがほっとした表情で言う。 「魔族に助けを求められたのも礼を言われたのも初めてだ」 妖精主の封印により、ナルティカの呪いは封じられた。 「これで、一件落着だな」 と、ブロード。 「忘れてるぞ」 「何を」 「エノマ」 「あ」 メモには、エノマの名前だけが残されていた。
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