気まぐれ日記
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2006年01月13日(金) 夕刊で

 道内出身の漫画家一覧があった。多ッ!
 知っている漫画家さんでも、この人道民だったんだ!っていう人が結構いました。
 ところで、昔々道新の日曜版でモンキーパンチが描いていた漫画あるんですが……幼いころのことなんで、タイトルもどんな内容(一話完結でギャグだと思う)だったかも覚えてないんですけど、確かに読んだ覚えはある。


 
 「誰が、じゃないの。もうこうれは運命」
 「あいつかよ」
 運命神は、絶対である。彼自身は何をするということはない。ただ、その存在のみですべての行く末を決めている。決めるのは本人だが、彼が気まぐれを起こせば、それは波乱にも平凡にもなる。
 「だから、私が決めたことになるのかしら。私は私の母を消す。そうじゃないと、私の妹たちは生まれ続ける」
 「姉さん、もう少し詳しく教えてくれ。だって、俺たちが消そうとしているのは、リースリーズとエノマとアイナスターっていう奴……」
 「アイナスターですって? なんでそんなのがメモに載るの? それも、運命神が? 私も、わからなくなってきたわ……」
 オフィーリスが困惑する。ブロードは物珍しく彼女を見た。普段の彼女からして見られない表情だった。樹理を抱き寄せて、彼女は自分自分を落ち着かせた。
 「樹理、ごめんね」
 「母様が……母様が喜ぶのなら私はなんでもする」
 「でも、私が一番喜ばないことは知っているわね」
 ジュリちゃんが消されてしまうことだ。
 と、ブロードがすぐに思う。
 「とりあえず、姉さんのお母さんってどういうのなの?」
 樹理から離れて彼女は答える。
 「魔族を生み出す呪いを受けた魔族よ。私は呪いを受ける前に生まれた唯一の娘。そして、その後に生まれた妹や弟たちを消していかなきゃならない。だけど、母も見つからず、妹たちは増える一方。だからあなたたちにお願いした」
 ここまではブロードと樹理に課せられた魔族狩りだった。
 「だけど、それがほかの魔族たちにも耳に入ったのだと思う。だから、あなたたちは余計な魔族も消すことになった。いたずら半分にアイナスターの名を出すなんて、あなたたちに消えろと言っているのと同じね。ほかには?」
 「リースリーズ……」
 「彼女も人間であったのに……もう、魔族ですら歯の立たないモノ。そんなのまで……」
 彼女は頭を抱えるようにして座り込んでしまった。 


草うららか |MAIL

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