気まぐれ日記
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2006年01月01日(日) |
今年も喪中につき、新年の挨拶は…… |
二年も言わねーなんてって、絶えられるかー!
おめでたいんだから、言うわ! 明けましておめでとうございます! 今年もよろしくお願いいたします!
ああ、すっきり。(新年早々、頭がおめでいたいことになってます)
新春特別企画(あれ? ロセウの話は?)
すずめのゆで卵 正月編
柘植一家は正月を迎えた。パートでがんばる母・道子のおかげである。 「雑煮の具が充実しているのは母さんのおかげだ」 「ほんとだね、父さん。こうやって数の子が食べられるのは母さんのおかげだね」 父・拓馬の収入はほとんどないことを思い知らされた。 「さ、みんないただきましょう」 正月は家族みんなで過ごす。しかし、道子はこれからパートの仕事だそうだ。最近のスーパーは元日から営業している。 「こうして、餅が食えるのも……」 飽きた洋は父の言うことを無視して、母に尋ねた。 「母さん、何時ころ帰ってくる?」 「夕方まで帰れそうもないわね。お昼は適当に食べてね」 「うん」 母がパートに出かけると、父は日本酒を飲み始める。 「正月はいいな、昼間から酒が飲める」 「父さんはのんきだな」 「何をいうか、洋。正月は出来うる限り、のんびりするものだ」 「父さんのそういうところが古いんだよ」 「お前だってこれから部屋に閉じこもってゲームするつもりだろ」 「うっ」 親子のそんな会話は、玄関でがりがりという音でさえぎられた。 「なんだ?」 玄関に出てみると、そこにはパグがいた。 「パグ!」 この犬のパグは三井紅葉……以前、道子と洋を誘拐した犯人である。ちなみに彼(?)がどんな目的を持っているのかすらわからない。 「パグがなんで?」 パグは犬種の名前だが、良い名が浮かばずに柘植家ではパグと呼んでいる。本名は知らない。 「わかった! 戌年だからだ」 「それだけ?」 「……」 「ほんとうにそれだけだと思う?」 「いや、その……」 首輪に紙切れがついている。それは手紙になっていた。 『あけましておめでとうございます。今年は私も動いてみようと思っております。その際は是非、よろしくお願いいたします。P.S.今年は戌年ですからちょうどいいので、愛犬に届けさせました。明日には迎えに行くわ』 「……」 「……」 「父さん、俺、初詣にでも行ってくる」 「父さんも付いていく」 今年は、何かあると予告され、二人は神頼みに神社へ行った。
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