気まぐれ日記
DiaryINDEX|past|will
年末特別劇場・スタウトとロセウ編です。
ざんげ・昔ロセウ書いた時、人間とのハーフで肌の色は普通だったんだけど、今回書いたら浅黒いになっていたね……。ここで書かなきゃ誰も気づかないだろうと思ったんですけど。(泣)
「ロセウ、まだ着かねーのか?」 「それ、何度目だ?」 スタウトとロセウは船上にいる。スタウトにとっては船旅は退屈この上なかった。 「もう、飽きたぁー。暇すぎで死ぬぅ」 「じゃあ、死ね。そうすれば俺は晴れてお役御免になって自由の身だ」 ロセウは面倒くさそうに言う。これもいつも言う台詞だった。 「……ロセウー」 「なんだよ」 「たまには違うこと言って。つまんねーから」 「まず、お前から違うこと言ってみろ」 海は穏やかだった。嵐の気配もない。それが返ってスタウトを退屈させる。 今、彼らが乗っているのは普通の乗客船である。ウォンテッダーがよく使うのは粗末で大部屋で雑魚寝することができて、船賃も安い船があるのだが、スタウトもロセウもそれを嫌った。何故なら彼らの年齢だった。ロセウはエルフと言うこともあり本来七十歳を超えているのだが、人間では十六、七。スタウトもその年齢である。よって、他のウォンテッダーたちに絡まれるのはしょっちゅうだった。 一度、その船に乗った時、二人を除くほとんどのウォンテッダーが負傷した。絡まれては容赦なくスタウトが素直に対応したのだ。さすがのスタウトも呆れてしまい、二人は二度とウォンテッダー用乗客船には乗らないと決めている。 普通乗客船はそれがまだ少ない。しかし、暇だった。
|