気まぐれ日記
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地元のイベントはね、ちょっとなんですけど、楽しかったです。ここに来ると、友人に会えたりするので、いろいろ。それだけで来た甲斐ありますよ。ほんと。
「で、それからどうなったの?」 クリスマスバイキングにて、綾名はてんこ盛りの皿を前に話を聞いて、続きを促した。 「それで、兄貴がお礼だって言って、ケーキか何か食べに行ったよ」 良介もバイキング料理をつまみながら言う。 「その後、春季さんが来て、可奈ちゃんがすっごい眼でにらんだけどね。三人でお茶しに行ったみたい」 「みたいって、じゃあ、良介は付いていかなかったのね」 「うん、あの後、可奈ちゃんのおじいさんと、サンタクロースの伝承と悪魔についての論文に……」 「……玲子先輩はどうなったの?」 「……あ」 二人は顔を見合わせ、それから料理に没頭した。明日から冬休み、彼女に会うことはない。
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