気まぐれ日記
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2005年11月12日(土) 冬の命取り

 だいたい夜にこの日記を書いているのだけど、今は風呂上り。まだ体あったまってますが、これが過ぎると寒気が……。今はまだいいのだけど冬本番はストーブついていても寒い。
 風邪引くと辛いからなぁ、気をつけないと。
 


 「それじゃ、僕はこれで。お休みなさい」
 「お休み」
 アニムはコーリーを見送り、そのまま食堂に向かった。ブロードと樹理はまだ席にいた。
 「よう、アニム。アイツ、礼儀正しいヤツだな」
 「そう思うか?」
 「よくできた獣人だ。お前とは大違いだな、ブロード」
 と、樹理。
 「樹理ちゃんって、そうゆうとこ可愛くねーな」
 「本当のことを言ったまでだ」
 「……」
 ブロードは黙ってグラスの中の残りを飲んでしまい、アニムに聞いた。
 「これで、魔王のとこにいけるな」
 「うん。コーリーには説明しておいた。あのドラゴンからも説明するだろう。小生たちが着いて行ってはかえって騒ぎになる」
 「とんだ寄り道だったな」
 「仕方ないことだ。小生が関わってしまったのだ」
 「でも、ドラゴンの背に乗って走るのは愉快だった」
 と、樹理は一人満足だった。
 
 真夜中、三人は魔王のもとへ向かう。
 「いいのか? アニム。別に朝になってからでもいいんだぜ」
 「夜更かし徹夜は慣れておる。構わん」
 「わかった。じゃあ、いくぞ」
 樹理の言葉が終わるや否や、アインマルト島の地を踏んでいた。 


草うららか |MAIL

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