気まぐれ日記
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例の何処もだけです。先日、おじいさんとおばあさんが存在することを知りました。もう、やつらが転がってるCMにメロメロです。何、あの可愛すぎるキノコは!(どうやら、かわいいと思っているのは私ぐらいらしい) まかり間違ってポケモンだったら多分手に入れるのに一生懸命になってるかもしれない。(棒田不穏の栗は好きになれない)ともかく、あのキノコは可愛くてたまらない。 そして、今週も例の一言。『えっ? 匂い? 短いのも似合いますよ』
その後の退屈な船旅はブロードは寝てすごした。樹理はしばらく自室にこもっていたが、それも飽きたのかまた船内を見て回っては満足していた。リースリーズはもう船上いない。それはそれで安心できた。アニムも女の子を相手に商売している。船長には魔族はいない(いないことはないが)と伝えたが、結局は逃がしたので礼金などはもらってない。ただ、彼もそれでいいと言っている。彼もまた、リースリーズを相手にしたくない一人だった。 やっと陸が見えるようになり船旅も終わる。アニムはこのままアインマルト島行きに乗るという。 「私たちも、魔神に会うか」 と、樹理はぽつりと言った。 「魔神?」 「カルストラのことだ。奴の通り名は一つではない」 「魔神ねえ……」 カルストラのことはよくわからない。もしかしたら、彼自身もわからないのではないかと思う時がある。わずかながら一緒にいたときがあるが、そういったふしが見えたことがある。 「まあ、久しぶりに奴に会うのも一興かもな」 「決まりだ。アニム、一緒に行く」 と、樹理。 「それは構わんが……」 「船を降りたら私が移動魔法を使う。一緒に来るな」 「退屈な船旅をしなくて良いのなら、越したことはない。ありがたいのう」 こうして、三人はアインマルト島に向かうことになる。 しかし、突如それは遠くなった。 「きゃー!」 悲鳴がいくつも聞こえる。港に着きかけた船は大波に揺らぐ。海面から何か大きなものが浮かび上がった。ざーっと、海水が甲板に降り注ぐ。 「なんだ?」 きわめて冷静な声で樹理は眺めた。 「フィッシュドラゴン……こんな港近くにいるとは、珍しいのう」 アニムの声も落ち着いていた。 「なんだよ! そんな感心してるヒマねーよ!」 「大丈夫だ。ドラゴンはむやみやたら人間を襲うことはしない。フィッシュドラゴンは北の方のドラゴンだからのう」 「大丈夫って、オイ!」 大丈夫じゃねーよ……。 船はひっくり返りそうなくらい揺れている。船の二倍はありそうなドラゴンはゆっくりと長い首を甲板に寄せてきた。 「こちらに、ウォンテッダーはいますか?」 何人かのウォンテッダーが声を上げた。 「ドラゴンが依頼か!」 「なんだなんだ!」 ドラゴンは静かな声で言う。 「ぜひ、私の頼みを聞いて欲しい」 ブロードはいやな予感がした。目覚めてから、何度目だろう。
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