気まぐれ日記
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こぞって、開票実況なんでつまらない。 いや、誰が当選するかはもちろん興味はあるけれどもその経過は別にどうでも良いので。今日は、黒バラやるのか?(確認中) さすがに、やらんか……。 昨日紹介した歌ですけれども、酔いまかせに、『失恋の歌?』と書きましたが、受け取り方では、『戦争で恋人と別れる歌』(?) 結局私の浅い考えでは、追いつきません。
静かで、機械音だけが響いている。彼は目を開けた。今回は目覚めることができた。次は、眠ったまま死ぬかもしれない。それは、そんな病気でもあった。 「ここは?」 「私が作った病室だよ、夏目君」 その声に、体が固まった。 「院長!」 「君を治すことは不可能だ。だから、君をここに入れたんだよ」 「……なんのために?」 森が言ったことを思い出す。タイミングの悪いときに来たと。 「君たちは、提供者となってもらうんだ」 「提供者?」 「そう。臓器提供者だよ。臓器に限らず、その手足、骨なんかも。すべて使えるうちにね」 「それ、犯罪じゃないか」 「そうだよ。でもね、お偉いさん方は、そんなの気にしない。自分の身内が助かるなら、他人はどうでもいい考えだ。どうせ死ぬ人間だ。最後は誰かの役に立てればいい」 「……そういう考え方は嫌いじゃない。でも、俺はそれをするつもりはないよ。できれば、最期はセリナのそばにいてやりたくてね」 夏目は院長に対する恐怖が急に消えた。院長のこの馬鹿馬鹿しい提案に呆れてしまい、強気になった。 「残念ながら、それはできない。君はここのことを知ってしまったんだ」 「あんたが、勝手に教えたんだ。俺は知ろうともしてない」 「明日、君の手術をするよ。何しろ、早くしないと君は手遅れになるからね」 院長が部屋を出て行く。話し声すら聞こえない病室。夏目のほかに五人の患者がいる。皆、眠っている。夏目はゆっくりと身体を起こした。幸い、まだ動く。なんとかここから出なければ、と身体をベッドから離そうとした。
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